生理痛(月経痛)の基礎知識
2017年04月17日更新 2017年04月17日公開

生理痛とは?生理痛が起こるメカニズム

生理時の下腹部痛や腰痛を生理痛と言います。生理痛の症状は個人差がありますが、多くの女性が生理痛を経験しています。ここでは、生理痛のメカニズム、生理痛が重くなる原因、生理痛の対処法について、ドクター監修の記事で解説します。

生理痛は、時として日常生活に影響が出るほど深刻な症状を起こすこともあります。生理痛に悩む女性は多いですが、ほとんどの人が我慢をして、痛みをやり過ごしているといわれます。生理痛はなぜ起こるのか、メカニズムから日常の注意点まで、詳しくご紹介します。

生理痛が起こるメカニズム

月経困難症の代表的な症状に、下腹部の痛み、腰痛、頭痛などがあります。また、はっきりした自覚症状はなくても、イライラや意欲の低下など、月経期に精神的な症状がでることもあります。一般的な生理痛は、主に以下のような原因で発症すると考えられます。

プロゲステロンの増加

生理が始まる1~2週間前から現れる生理痛を、月経前症候群(PMS)といいます。月経前症候群の主な原因は、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンの増加による影響だといわれています。生理前は、プロゲステロンの作用で基礎体温が高くなり、微熱、気分の落ち込み、乳房の痛みなどの体調不良が現れると考えられます。

プロスタグランジンの過剰分泌

生理時の体調不良は、主にプロスタグランジンと呼ばれる、ホルモンの過剰分泌が原因とされます。生理とは、女性ホルモンのエストロゲンの作用で厚くなった子宮内膜が、妊娠をしなかった場合に、はがれ落ちて体外へ排出されたものです。プロスタグランジンには、子宮や血管を収縮させる作用があり、子宮内膜が生理となって流れやすくする役割があります。プロスタグランジンが影響する生理痛は、一般的には生理が開始したころに起こりやすく、子宮がキリキリと痛んだり、頭痛や腰痛が起こったりします。

血流障害が招く生理痛

生理痛は、血流障害が原因で起こることもあります。血流障害の原因には、体の冷えや、体を締め付ける服装、長時間同じ姿勢で過ごす生活習慣などがあります。さらに、精神的なストレスで、自律神経のバランスが崩れることも、血行不良を招く原因の一つです。血流障害が原因の生理痛は、腹痛や頭痛などの症状を強めて、生理が終わるころまで続く特徴があります。

重い生理痛の特徴

生理痛の症状には個人差がありますが、一般的には初潮が始まった10~20代前半にかけては、生理痛が強い傾向があり、子宮が成熟する年齢になると、生理痛は自然に軽くなっていきます。ただし、20代後半から生理痛が激しくなったり、10代から継続して激しい痛みが続いていたりする場合は、病気の可能性も考えられますので注意が必要です。重い生理痛の特徴には、激しい腹痛、出血量の増加、下腹部が張る腹部膨満感などがあげられます。重い生理痛が続く場合は、不妊につながる病気が隠されていることもあるため、早めに医師へ相談することをおすすめします。

生理痛の症状が重くなる原因

生理痛が重くなる原因は、大きく分類すると病気が原因で重くなる場合と、病気以外の原因で重くなる2つのタイプがあります。生理痛の症状がひどくなり、鎮痛剤などを服用しても回復せずに、日常生活に支障を及ぼす体調不良を、月経困難症と言います。月経困難症は、病気が原因で引き起こされる器質性月経困難症と、体質やストレスなどが原因の機能性月経困難症に分かれます。機能性月経困難症は、初潮を迎えてから20代前半の、子宮が成熟する期間に多く見られる傾向がありますが、それは、子宮が未熟で子宮口が狭いことから、生理痛が重くなりやすいためではないかと考えられています。

病気が原因で重くなる生理痛

生理痛は、子宮や卵巣の病気が原因で引き起こされることもあります。生理痛と似た症状のある病気には、子宮内膜が子宮以外の場所ではがれ落ちる子宮内膜症や、子宮筋層で子宮内膜症が発症する子宮腺筋症、子宮の筋層に良性の腫瘍ができる子宮筋腫などがあります。これらの病気は、初期にはあまり自覚症状がなく病気の進行に気づきにくいことから、適切な治療を受けないでいると、生理になるたび生理痛がひどくなることが少なくないといわれます。がまんのできない生理痛が続くときは、早めに婦人科を受診するようにしましょう。

重い生理痛への対処

重い生理痛が現れたときは、我慢をする必要はありません。体がストレスを感じることは症状の悪化を招きかねないため、無理をせずに薬を飲んで症状を緩和させることも大切です。生理痛を和らげる薬には、痛みを鎮める鎮痛薬、ホルモンの分泌量をコントロールする女性ホルモン薬、体質改善に作用する漢方薬などがあります。鎮痛薬は市販品を購入することもできますが、女性ホルモン薬は婦人科の受診が必要です。漢方薬を処方してくれる婦人科もありますので、自分の体質に合った薬を選ぶためには、医師へ相談することをおすすめします。

生理痛の症状を和らげるための対策法

生理痛は、生活習慣を見直して血液の流れを改善することで、悪化を遠ざけることもできます。日ごろから、ゆったりとした服装を選び、体温調節ができる重ね着で下半身を冷やさないようにしましょう。また、自律神経の乱れからくる血流障害の予防には、ストレスを溜めないように注意すること、趣味や親しい人と過ごす時間をもつなどして気分転換をはかること、などが大切です。さらに、バランスのよい食事と、軽い運動を生活習慣にとり入れることで、筋肉の量を増やして体の冷えを予防するとともに、質の高い睡眠も得られて、生理痛を和らげることにもつながるでしょう。

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